"COBOL入門"カテゴリーの記事一覧
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1.正書法
COBOLプログラムソースを書く時の決まりを正書法といいます。
正書法では、定義文、命令文などを決められた位置に記述します。
COBOLプログラムソースは下記の様な領域に分けて記述します。
カラム1-6 一連番号:プログラムソースの各行を識別するための6桁の一連番号を記述します。
最近のコンパイラでは、この領域を無視するものが多いので記述しない、
または一連番号になっていなくても良い場合があります。
カラム7 標識領域:*を書くと、その行は注記行となります。
/を書くと、その行が注記行となり、改ページされてから印刷が行われます。
"D"または"d"を書くと、その行はデバッグ行となります。
-を書くと、その行は前の行からの継続を表します。
カラム8-11 A領域:次のものはここから書き始めなければなりません。
・部の見出し ・節の見出し ・段落の見出し
・段落名 ・レベル指示語 (FD、SDおよびRD) ・レベル番号の01および77
・プログラム終わり見出し
カラム12-72 B領域:次のものはここから書き始めなければなりません。
・命令文 ・記述項 ・作業領域のレベル番号
カラム73-80 見出し領域:コメント的な領域です。
【補足】
カラム=列と考えると良いでしょう。ちなみにカラム7は、7列目を意味します。
【例】
123456789+123456789+123456789+123456789+123456789+123456789+123456789+123456789+
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. URIAGETL.
*
ENVIRONMENT DIVISION.
CONFIGURATION SECTION.
INPUT-OUTPUT SECTION.
FILE-CONTROL.
SELECT URIAGE-FL ASSIGN TO D:\URIAGE.DAT.
*
DATA DIVISION.
FILE SECTION.
FD URIAGE-FL.
01 URIAGE-R.
03 URI-NO PIC 9(06).
/
PROCEDURE DIVISION.
DISPLAY "PROGRAM START".
STOP RUN.
【注】
上記の数字(123456789+12345678)はカラムを表します。
(COBOLプログラムソースには記述しません)
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お手軽COBOL学習環境構築の紹介という事で、YCobolをご紹介します。
YCobolは、javaで作られたCOBOL実行環境をシュミレートするフリーソフトです。
詳しくは、akiyun.s53.xrea.com/ycobol/をご覧ください。
業務に使える環境ではないですが、情報処理試験対策などでCOBOLを学習する方にはおすすめのソフトです。
まずは、ここから www.vector.co.jp/soft/win95/prog/se274044.html YCobolをダウンロードします。
※Java の実行環境(JRE)が必要となりますので、インストールしていない場合はインストールしてください。
参考:java.sun.com/javase/ja/6/download.html
1.ダウンロードした、YCobol019.zipを解凍します。
2.解凍したフォルダにある、YCobol.exeをクリックします。
YCobolが起動します。
これだけで学習環境の出来上がりです。
3.サンプルプログラムを動かしてみます。
解凍したファイルのSAMPLEフォルダにプログラムサンプルがあるので、メニューバーの「ファイル」-「開く」でサンプルプログラムを開きます。
4.メニューバーの「実行」-「実行」を選択します。
プログラムが実行されます。
本当にお手軽にCOBOLプログラムを動かしてみる事ができるので、初心者学習にはおすすめです。
ただ、COBOLの正書法(一連番号、A領域などの概念)は考慮されていない様ですので注意は必要です。
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COBOL学習の前にCOBOLの開発環境を構築したいと思います。
今回は、学習目的という事でお手軽&お金を掛けない(オープンソース)という事で、OPEN COBOL とCygWinを使って開発環境を構築します。
Cygwinとは?
Cygwin は、Windows上でUNIX環境をシュミレートするフリーソフトウェアです。
OPEN COBOLとは?
オープンソースで開発されている、Linux環境で動作するCOBOL開発、実行環境です。
今回は、Cygwin向けに準備された、"OpenCOBOL Cygwin Binary"を使用します。
まず、CygWinをインストールします。CygWinのインストールについては、CygWinのインストールをご覧ください。
次に、OPEN COBOLをインストールします。
1.CygWinのsetup.exeのショートカットを作成します。
2.作成したショートカットのプロパティを開き、リンク先に " -X"を追加し、「OK」をクリックします。
その後、ショートカットをダブルクリックします。
※CygWinのsetup.exeの引数を指定しないインストールに失敗するようです。詳しくは、こちらをjp.opencobol.org/modules/newbb/viewtopic.php参照してください。
3.「次へ」をクリックします。
4.「次へ」をクリックします。
5.「次へ」をクリックします。
6.ダウンロードしたモジュールの保存先を指定し、「次へ」をクリックします。
7.「次へ」をクリックします。
8.User URL欄に"http://opencobol.no-ip.org/cygwin/"を入力し、「Add」をクリックします。
一覧に「http://opencobol.no-ip.org/cygwin/」が追加されます。
9.一覧で「http://opencobol.no-ip.org/cygwin/」と他のサイトを指定し、「次へ」をクリックします。
10.CategoryのDevelをクリックすると詳細が表示されるので、その中から"opencobol"のNew欄をクリックし、1.0-1を表示させ、「次へ」をクリックします。
しばらくするとインストールが終了します。
11.「完了」をクリックします。
12.Cygwinを起動し、"cobc -version"と入力し、「Enter]キーを押します。
OPEN COBOLのバージョン表示がされれば、インストール完了です。
補足:export LANG=ja_JP.SJISと指定する事により、エラーメッセージなどが日本語表示になります。
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COBOLとは
COmmon Business Oriented Languageの略。
・CODASYL(Conference On DAta SYstems Language)委員会によって制定された、事務処理向けプログラム言語。
・ファイル処理や報告書作成などの機能を持ち、そのファイル処理機能は優れており大量の事務用データ処理に適している。
また、誤差の無い10進演算が可能な事も特徴の一つと言える。
・COBOLはもともとメインフレーム向けに作られた言語であったが、最近ではWindowsやUNIX上で動くCOBOLも利用されており、今日ではオープンソースのCOBOLも登場するようになった。
本Blogでは、オープンソースのCOBOLである「Open COBOL」を使用して学習を行います。